フィリピーナの彼女【行き違いの結果2】2005.04.25
その声を聴いた瞬間、「今どこに?すぐに会いたい、会って話をしよう」と
無意識のうちに口走っていた・・・・
何を言っているんだ?どうしたんだ?と自分に問いかけた、そしてこれで
いいのか?と・・・
私は、仕事を放り投げてすぐに車に乗り込んだ、彼女のいる場所は、彼女が
在籍している店のすぐ近所だった・・・土地勘もあるのですぐに着いた
そして電話、またでない・・・
どうしたものかと、しばらく車を止めてボーっと考えていたが、彼女から
電話がかかってきた、近くを歩いているらしい、よく見ると車のすぐ横を
彼女が歩いていた、すぐに呼びとめ車に乗せた。
彼女は警戒している様子で、体をドアに近いほうに寄せ、私を睨むような
目で見ていた・・・ 当然彼女に笑顔は無い。
聞くと、先輩たちから、車に乗せらた時には注意をするように!
特に日本語が良くわからないのだから乗らないほうが良い!とアドバイス
されているらしい・・・
確かに危険かも知れない・・・私は、彼女を安心させるために車の通りは
少ないが、人通りはある路上に車を止め話をすることにした。
「何を話すの」と聞かれた、私は、メールを読んだ事、声を聞いたらすぐに
でも会いたくなった事を話した、そしておとな気なかった事を素直に謝った。
良くこんな歯の浮くようなセリフが出てくるもんだ・・・
と思いながら答えた・・・
話を聞いて、彼女は少し落ちつた様子だったが、体はドアの方に寄せた
まま、笑顔は無かった・・・
彼女が少しずつ、話し始めた・・・
店と店の外でのルールの事、日本に初めて来た人に対して先輩たちから
安全の為に厳しく監視されている事、自分には今自由になる時間が無いこと
等々・・・しばらく話を聞いていたすると
「私は、あなたを信用していた。そして店のお客さんとは区別して考えて
いた、あなたと話しているときだけ本当の私を見せることができた。
あなたに家族があることも、仕事が忙しいことも十分に理解している」
と・・・
そして「私は好きでもない人にI love youなんて言えない!」と少し厳しい
表情で話し始めた・・・
「お店では、何人ものお客にそう言われたが・・・それに対して一度も
答えたことが無い、私には大切なことだから・・・」
「ただ、唯一その言葉を伝えた日本人がいるが、彼からはその言葉は
返ってこない・・・」と
ショックだった、自分が恥ずかしかった・・・胸の辺りが締め付けられる
ような思いだった。
少しの間、彼女を見れず、うつむいたままでいたら、彼女は突然私に寄り
添い、キスをした・・・ これが最初のキスだった・・・
迷う事は何も無かった、彼女の肩を抱いて「I love you too」とだけ答えた。
彼女は、私を見上げそっと微笑んだ、今日はじめての笑顔だった・・・

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