フィリピーナの彼女【プロローグ1】
仕事と家庭それが一番大切だと思っていた、それでいいと・・・
去年の年末、一人で酒を飲みに行くような柄でもなく、それほど酒が強くも
無い私は、友人との忘年会の中座し一人で家路へついた。
その途中、寒さに背中を丸めて歩いていた私に一人の若者が
声をかけてきた、呼び込みだった・・・
まだ時間も早かったし、『たまにはいいか・・・』
と思い、その誘いに乗り古びたビルのエレベーターをあがった。
ドアが開くと、常連でもないのに「毎度どうも」のお決まりのセリフに
迎えられ、席へ案内され「ご指名は?」と・・・
初めて来た店で「ご指名は」は無いだろうと思いながら「特に・・・」と
言うとしばらくしてから、「ヒサシブリー」と日本語に聞こえるかどうか
ギリギリくらいの口調で女の声がした、
東南アジア系の女が隣に座った・・・
そして、一方的にいろいろと私について聞かれた・・・ 私は、適当に答え
ながらあまり上手とは言えない常連らしき男のカラオケを聞き流していた。
しばらくして、東南アジア系の女は、別の席に呼ばれ、また次の女が隣に
座った。目もあわせず、挨拶もろくにせずに・・・
時間がきたら帰ろう、俺にはやっぱりこういう店は合わない」そう思って
時計を見ていた。その時だったと思う・・・
その隣に座った女が、かなり発音の良い英語で話しかけてきた、幸い英語に
関しては、少しだけ仕事で使っていた経験があったで、
内容を理解でき、それに対して答えようと思って顔上げたとき驚いた・・・
日本人?それもかなりの美人系の女だった・・・

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